多摩動物公園 2017.9 30年連続コウノトリたん生の記録(前編)

多摩動物公園のウオッチングセンターで、「30年連続 コウノトリたん生の記録」の展示が行われていました。
パネルが主ですが、標本や実物も展示されていて、見ごたえがありました。

コウノトリはかつては日本の空を飛んでいましたが、数を減らしていき、1971年、日本から野生のコウノトリは姿を消します。
多摩動物公園は、1988年飼育下での繁殖に日本で初めて成功し、それ以来30年間、ひなの誕生を見守ってきています。
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日本の空から姿を消したコウノトリ

人のくらしの近くにいた コウノトリ
コウノトリはつばさを広げると2m、体重が4-6 kgにもなる大 型の鳥です。川や湿地、池沼がある環境にくらし、長いくちばしを使って魚や力エル、昆虫などを捕えて食べます。マツ林などをねぐらとし、 高い木の上に作った巣に2 -5個の卵を産みます。 かつて田んぼやため池、川などの身近な水辺で、コウノトリはふつ うに見られる鳥でした。高い木の上に巣を作る習性をもつコウノト リは、寺院の屋根にも巣を作ったという記録があります。人のくら しの近くにコウノトリはいたのです。

なぜ、コウノトリはいなくなったのか
コウノトリが数を減らし日本の空から姿を消すまでには、人間との関わりのなかで3つの大きな転拶期があリました。
(1)明治初期の乱獲
(2)第二次世界大戦中に行われた、コウノトリの営巣地となる松の伐採
(3)高度成長期の田んぼの変化と農薬の使用
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1988年に多摩動物公園ではじめてヒナをかえしたニホンコウノトリの個体の骨格標本
1985/6/18ハルピン動物園より来園 カラーリング 黄色
メス 誕生日不明 1999/7/2死亡 
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コウノトリ繁殖の道のり1
繁殖に向けた飼育のはじまり(1972年)
多摩動物公園でコウノトリの飼育と繁殖に取り組むためには、農薬の影響をうけていない個体を入れる必要があリました。そこで、1972年と1977年の2回にわたり、中国の北京動物園からオスメスのペア、合計4羽のコウノトリが来園しました。 また、国内の野生のコウノトリは1971年を最後にいなくなりましたが、冬になると中国東北部や口シア極東からコウノトリが迷鳥として飛来することがありました。そのうちの衰弱した個体が保護され、多摩動物公園にやってきました。そして繁敏へ の取り組みがはじまったのです。

はじめての産卵(1979年)
コウノトリを飼育するにあたり参考にした近縁種のシュバシコウでは、オスメスの同居はそれほど難しく ありませんでした。しかし、コウノトリは相性が悪いとつつき合って、相手を殺してLまうこともあります。 そのため、オスメスの同居の時間を少しずつ長くしていき、相性を見極めてペアをつくりました。 その結果、1979年に多摩動物公園て初めて礼文島保護(オス)×北京(メス) のベアか産卵しました。

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コウノトリ繁殖の道のり2
無精卵しか産まない(1979 年~1987 年)
1982年から7年の間、毎年同じペア(礼文島×北京)が産卵しましたが、検卵(光をあてて卵の中を確認する)した卵はすべて無精卵でした。 このペアは相性がよく、巣作りや抱卵行動には問題がなかったので、当時の飼育職員はなんとか原因を 突き止めようと、観察を続けました。そして、それまで行っていたつばさの「せん翼」(つばさの先端を切って、飛べなくする処置)をやめたのです。せん翼は、コウノトリがケージの中で突然飛び、柵や天井に激突するのを防ぐためでした。しかし、これによりオスが交尾のとき、はばたきながら、メスの背中の上でうまくバランスをとることができず、それが無精卵の原因になると推測したのです。

ついにヒナがたん生!(1988年)
試行錯誤のすえ、ついに多摩動物公園でヒナが誕生しま した。これは、国内初の快挙となりました。ペアは、1985年にハルビン動物園から来園した個体です。産卵し たのは4卵でそのうち3羽がふ化、2羽が順調に生育し、 6月に巣立ちをしました。

連続繁殖!人工育すうの試み(1989年)
次の年も同じペア(ハルビン×ハルビン)から4羽のヒナがふ化しました。経験により、親が3羽以上を育てるのは難しいと考え、 2羽を人工育すう(親から離して、人の手で育てる)をすること にしました。人間を親だと勘違いする「刷り込み」をなるべく防ぐために、ちょうど同時期にふ化したシュバシコウのヒナと一緒 に育てることにしました。

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コウノトリ繁殖の道のり3
新たなペアのヒナがふ化集団お見合へ(1990年)
2年連続でヒナを育てたハルビンのペアとは別のペアから4羽のヒナが生まれまし た。多摩動物公園で2系統目のヒナがたん生したのです。そこで、系統の違う子どもたちの間で「集団見合い」をさせることにしました。まだ繁殖できる年齢にはなっていないため激しい争いもなく、この若い個体の「集団見合い」により新たに2つ のペアを作ることができました。

繁殖計画がはじまる(1990年)
1990年、コウノトリが日本動物園水族館協会の血統登録種となり、異なる血統のペアをもとに繁殖させるという計画がはじまりました。そして、飼育施設間での移動もさかんに行われるようになりました。血統登録台帳が作成され、それによると、 1990年12月末時点で、コウノトリを飼育している施設は8施設あり飼育個体数は合計で51羽でした。

コウノトリの繁殖に向けた国際協力(1992年~)
多摩動物公園での繁殖が軌道にのり、コウノトリの繁殖飼育に意欲のある海外の動物園や研究施設との協力関係が始まりました。1992年にはアメリカサンデイエコ動物園にベアを、1995年にドイツのべルリン動物園にメス2羽を、韓国国立教育大学に有精卵を4個送りました。

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巣台の高さ
野生のコウノトリは高い木の上に巣をつくりますが、動物園では1~2mの高さに巣台を設置しています。
多くの場合、交尾は巣台の上で行います。

巣に使う材料(巣材)
20~40cmの長さに切った枝を使います。卵に穴が開かないよう、とがった枝は切りおとします。
1月ごろになると、ペアに発情行動が見られるようになります。飼育係は巣の材料を少しだけケージに入れます。親が巣材を巣台に運び始めるのに合わせて、入れる巣材の量を増やしていきます。巣の形が整ってきたら、落ち葉などの柔らかい巣材も入れます。親鳥はヒナがふ化した後も、巣をきれいに保つために巣材を運ぶので、巣材の補充を続けます。
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ビデオモニターもありました。
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後編に続く。

【地球と宇宙】天体特講~やっぱりわからなかった人へ 4:時刻

4 時刻の決め方

お約束~当たり前だが重要だ!
地球上のどこにいるかによって、時刻も変わってくる!!
①昼と夜とを決める
②昼の真ん中が正午、夜の真ん中が真夜中(午前0時)
③自転の向き(北からみて反時計回り)をかきこむ
④それを見て朝・夕を考えて決める
(注)一般的に、反時計回り(北から見ている)と考えてよい。



宇宙空間のような暗闇の中で、地球は、太陽からの光を受けています。
これにより、太陽の光の当たっている側と、その影になっている側ができます。
光の当たっている側が昼、影の側が夜ですね。
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昼と夜の境目は、夜から昼に移り変わる朝と、昼から夜に移り変わる夕方のどちらかです。
では、この図での昼と夜の境目は、朝夕のどちらでしょうか。

前も話したように、この手の図は天の北極側から見ています。つまり、この地球の「円」の中心に北極点がきます。
さらに、この時、地球の自転の方向は反時計回りになります。
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すると、図のA点は、昼から夜に移り変わる途中なので夕方、B点は夜から昼に移り変わる途中なので朝ということになります。
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昼の真ん中は正午、夜の真ん中は真夜中(午前0時)というところから、こんなふうに整理できます。
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で、この地球の図で、どこ向きに光が当たっているかが太陽との位置関係によって変わってきます。
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前回の「方位」と今回の「時刻」の考え方を合わせると、いろいろ使えます。
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