【生命の連続性】問題演習: メンデル遺伝 (キングチーターの遺伝)

多摩動物公園には、まだら模様の普通のチーター(写真右)の他に、「キングチーター」とよばれる、しま模様のチーター(写真左)がいます。どちらも同じ種のチーターですが、遺伝によってどちらの模様になるかが決まります。
2796-3.jpg

多摩動物公園のチーターのところに、次のような解説がありました。後の問いに答えなさい。

2796-1.jpg


(1) キングチーターの毛色は、優性・劣性どちらの形質ですか。
(2) (あ)に当てはまる数字を書きなさい。
(3) キングの毛色の遺伝子が全くないチーターと、キングチーターを両親とするチーターの中では、キングの出現率は何%か。
(4) 下の図は多摩動物公園のチーターの家系図です。ナデシコとイブキがキングチーターで、それ以外はすべてまだら模様の普通のチーターです。普通の毛色の遺伝子を、キングの毛色の遺伝子をとして、①ナデシコ②スミレ③キリムのもつ遺伝子の組み合わせを、下のア~エから1つずつ選びなさい。
2796-02.jpg
ア AA   イ AAまたはAa   ウ Aa   エ aa
(5)このような遺伝の規則性を、エンドウを使って発見した人物は誰か。



この問題は、以前、多摩動物公園に行ったとき、あるパネルを見て、「これをネタに問題が作れんじゃね?」と思って作って定期試験に出した問題をもとにブログ用に再構成したものです。
解答・解説はこの記事の一番下のほうにさりげなくある続きを読むをクリックだ!
(1) 劣性
普通の毛色の遺伝子とキングの毛色の遺伝子の組み合わせでは、普通のチーターが産まれるので、普通の毛色が優性、キングの毛色が劣性となります。

ちなみに、優性・劣性は数(出現率)の上での多いか少ないかであって、質的(どちらの形質がすぐれているか)ということを示しているものではありません。


(2) 25%
(等確率で出現する)遺伝子の4つの組み合わせのうち、キングチーターが生まれるのは1つだけ。つまり確率4分の1。


(3) 0%
普通の毛色の遺伝子を、キングの毛色の遺伝子をとすると、キングの毛色の遺伝子が全くないチーターの遺伝子の組み合わせはAA、キングチーターの遺伝子の組み合わせはaaになります。
この両親から生まれるチーターの遺伝子の組み合わせはすべてAa、つまり普通のチーターしか産まれません。


(4) ① ② ③
①ナデシコはキングチーターなので、劣性遺伝子が2つそろったaaである。
aaの遺伝子を持つナデシコの両親それぞれの遺伝子の組み合わせには、の遺伝子が必ず含まれている。ところが、aaだとすると親自身の形質がキングチーターということになるが、スミレは普通の毛色のチーターであるため、Aaとわかる。
③キングチーターのイブキの親であるカンガも②の考え方でAaとわかる。Aaのスミレとの子がAaとなるキリムは、AAAaどちらの可能性もありうる。

(5) メンデル
親の形質は遺伝子によってある規則性をもって子や孫に伝わるというメンデルの法則は、彼が1865年に発見した遺伝の法則。
「メンデルの法則を発見した人って誰だっけ?」と聞かれて悩まないように。

ちなみに、多摩動物公園で見つけたパネルがこれです。
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