pHの後日談 (2) 学術用語集の旧版では

これは
pH のpは何のp?
pHをどう読む? (前編)
pHをどう読む? (後編)の後日談なので、そちらを先にお読みください。

もしくは、前回のあらすじ

まず、前回の復習。
pHは「ピーエッチ」か「ピーエイチ」かというはなしがあり、
文部省学術用語集 化学編 増訂2版 (1986)を調べると、
pii-eiti、つまりピーエイチと読まれていました。

ところが文部省学術用語集 化学編は増訂2版の他、増訂版(1974)、初版(1955)とあります。とくに初版はpHの読みを規定した JIS Z8802 制定前なので、どのように扱っていたかが気になるところなのです。


で、調べることができました。

入り口の横でネコが日向ぼっこしている大学の図書館へ行ってきました。
2577-1.jpg

2577-2.jpg 2577-3.jpg

そして、参考図書コーナーにあるのが増訂版(1974)
2577-4.jpg

これを見ると、
pH   pH  pH (pii-eiti)
つまり、ピーエイチね。これは増訂2版と同じです。

では、問題の初版はどうなっているか。
初版は地下の閉架書庫にあるらしくて、取りに行っていただくかたちになる。そのため、しばらく待たなくてはいけない。

で、待つこと何分だろ?ようやく届きました。
写真を撮りましたが光って文字がわかりにくいですね。
2577-5.jpg

その結果がこれです。
英和の部

petroleum product 石油製品 sekiyu-seihin
pH meter  pHメーター pH-meta
pH value  pH価     pH-ka   
phase  相     so



和英の部

petororen  ペトローレン petrolene
pH-ka    pH価     pH-value
pH-meta  pHメーター pH-meter  
pigumento-si  ピグメント紙   pigment paper



まさかの載ってない!
pH価、pHメーターがあるのに、pHが載ってない!

もちろん、「pH価」「pHメーター」もpHの部分の読みはpHでカタカナになっていません。

pHを学術用語として掲載すると、その読みを書かなくてはならない、そこで用語自体を掲載しない。
その手があったか!と妙に感動しつつ、60年以上前の資料を閉じたのでした。

図書館を出るとき、先ほどのネコさんが出迎えてくれました。
2577-6.jpg 2577-7.jpg
2577-8.jpg
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