上皿天秤 VS 電子天秤

今日のご相談。

重さ(質量)をはかるのには、上皿天秤と電子天秤がありますが、どっちを使えばいいのでしょうか。


時代としてはもうだいぶ上皿天秤は電子天秤に駆逐され、理科室の隅に追いやられ、勝負がついている感じがしています。上皿天秤が使われるのは中1の最初の場面だけで、あとは質量を測るときはいつも電子天秤、って感じではないでしょうか。そんな使われ方では上皿天秤のraison d'être(レーゾンデートル【独】存在意義)が問われるのもやむなしですね。それでもガスバーナーと同じ理由で理科室からはそう簡単には完全消滅とはいかないようです。
そんなこともあり、ご相談の奥に、なんか、上皿天秤と電子天秤、両方ある意味が分かんないみたいな感じです。
2314-1.jpg 2314-2.jpg



んー、なんなんでしょうね。
上皿天秤と電子天秤は、いうなれば、はさみとカッターのような関係のようにも見えます。
すなわち、同じ『切る』という用途に使われますが、カッターではなく「はさみ」を使う場面と、はさみではなくカッターを使う場面とがあるじゃないですか。はさみにははさみの、カッターにはカッターのいいところがあるから使い分ければいいんじゃないの、って話です。
それをたとえば「はさみ」を全部捨ててカッターだけにしても『切る』という機能的には困らないかもしれないけど、なんか不便なような…。

電子天秤のいいところは、瞬時にデジタルで数字が出るところでしょう。そのため、質量が何gかすぐわかります(電子天秤は正確には「質量」ではなく「重さ」をはかっているという突っ込みは置いといて)。だから質量をはかるのに便利です。

これに対して上皿天秤は、質量をはかるために何回も分銅を上げ下げして何gか調べていきます。これは手間がかかりますね。
上皿天秤が得意とする、電子天秤以上にその価値を発揮するのは質量を測るというよりも、質量の違い(変化)を測る場面です。

ロウの状態変化で体積・質量はどうなるかなんかも、画像で見せるときはデジタルの数字を比較するやり方もありますが、リアルな教室での実験では、上皿天秤に片方は分銅、片方は液体のロウをのせて、しばらく放置して、ロウが固体になっても上皿天秤が傾かない、というところから質量が変化しない、ということを直感的に示すことができます。

質量保存の法則もしかり。気体が逃げて軽くなるケースも含め。

質量を測るなら電子天秤、でも質量の違い(変化)を測るなら上皿天秤。


てな回答でいかがでしょうか。
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